善徳寺の御仏

本尊 阿弥陀如来像(室町時代中期)

本尊 阿弥陀如来像(室町時代中期)

善導大師像(江戸時代)

善導大師像(江戸時代)

法然上人像(江戸時代)

法然上人像(江戸時代)

絹本着色 法然上人像(けんぽんちゃくしょく ほうねんしょうにんぞう)

平塚市指定重要文化財

法然上人(源空 1133~1212)は浄土宗の開祖で、その肖像画は数多く描かれており、本図もその1つである。左を向いて礼盤(らいばん)の上に座し、数珠をつまぐる姿を描いた本図は、法然像の形式としては 最も一般的なもので、京都の二尊院が所蔵する「足曳御影(あしびきのみえい)」の像容を踏襲している。

 上部の賛(画に書き添えた文)は、弟子の勝法房が法然の肖像画を描いたときに、法然自身が書いて授けた賛を引用したもので、「首楞厳経(しゅりょうごんきょう)」にみえる勢至菩薩の悟りの強さを説いたものである。制作年代は、全体の描法や、用いられた絹の特徴などから室町時代前期と推定される。

絹本着色 法然上人像

木造 地蔵菩薩坐像(もくぞう じぞうぼさつざぞう)

平塚市指定重要文化財

本像を安置していた中原地蔵堂の開創は、記録がなく詳らかではないが、前所有者の磯部家の家伝によれば、慶長2年(1597)ごろだという。胸部をかなりはだけ、右手に錫杖、左手に宝珠を持ち、左足をやや前に出して蓮台上に座す。

 鎌倉時代後期に流行った彫刻様式である宋元風の特徴は見当たらず、張りのある男性的な顔だち、彫りの深い写実的な衣の皺、量感に富む体躯などに運慶風の特徴がよく表れており、造立年代は13世紀と推定される。平成26年に磯部家より善徳寺に寄贈された。

木造 地蔵菩薩坐像
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